北山猛邦「密室から黒猫を取り出す方法」読了

引っ込み思案な探偵、音野君のシリーズです。名探偵なのにおどおどしてるのがかわいいんですよね。

表題の作品は、折角作った密室に黒猫が入り込んで……でも死体が発見されたときには黒猫はいなかった、というお話。「猫なんてちょっとした隙間から出ちゃうんじゃないの？」と身もふたもないことを考えながら読んでましたが、実際はなかなか面白いトリックでした。

千澤のり子「マーダーゲーム」読了

小学生達が「汝は人狼なりや」をアレンジしたマーダーゲームをしているうちに、本当に人が死んで……というお話。
最初、マーダーゲームのルールがわかりにくくて、話に入り込みにくかったけど、そこを超えると先が気になってどんどん読んじゃいました。犯人は「えー、そう来るか」という感じだけど、面白かった。

汀こるもの「リッターあたりの致死率は」

関わった人間が次々と死んでいく美少年「タナトス」シリーズ。
今回もタナトスこと美樹の周りで不吉なことが起きまくり。
でもやっぱり、美樹怖いな～。一見弱く見えるから騙されちゃうけど、真樹に守られるばっかりじゃないんだよな～。